Linux コマンド halt

Linux

haltはシステムを停止するコマンドです。
※haltは、停止する、立ち止まるの意味があります。
古めかしい単語であるので、口語ではあまり使用されません。

システムを停止するコマンドにはshutdownがあるが、haltはより素早くシステムを終了することができます。

shutdownはより安全により確実にシステムを終了するのに対し、haltは必要最低限の手順のみで素早く終了させます。

緊急停止的な意味を持つので、不測の事態が発生した時に使用しましょう。

また、shutdownとhaltコマンドの違いは以下の通りです。

shutdownコマンドは、安全に確実にシステムを終了させますので、一般的な使用で推奨されます。
haltコマンドは、緊急停止的な意味を持ち、shutdownコマンドを使用しても、効かない場合によく使用されます。不測の事態に限り使用しますので、一般的な使用は非推奨です。
 

haltコマンドの基本

基本的な書式は以下の通りです。

$ halt

ただし、このコマンドだけでは、コンピュータ自体の電源は切らないので、電源を切る場合は別途コンピュータに合わせた手順で電源を切る必要があります。

haltコマンドのオプション

オプション -p(オプション–poweroff)
システム停止後、電源を切る

オプション -n(オプション–no-sync)
haltコマンド実行時に、syncしない

オプション-p(オプション–poweroff):システム停止後、電源を切る

$ halt -p

こちらのコマンドで、システム終了後にコンピュータの電源が切れます。

ただし、コンピュータの設定やハードウェア構成によっては、-pオプションを付与しても電源が切れない場合もありますので、その場合は、手動で電源を切りましょう。

オプション-n(オプション–no-sync):haltコマンド実行時に、syncしない

syncとは、電源を切ると消えてしまうメモリの内容を、ハードディスクなどの電源を切っても内容が消えないところへ保存しておくことです。

syncを行うことで、再起動後にすぐにhalt前の状態から始めることができる便利な仕組みですが、haltコマンドではデメリットの方が多い。

メモリの内容をハードディスクに移すためには処理時間が必要になり、緊急停止という意味が損なわれてしまうことと、緊急停止した理由が不具合のためであれば、haltから復帰したとたんに不具合を含んだ状態から開始してしまうので、不具合の解消のために電源を切った意味がなくなってしまいます。

このような理由から、halt時はsyncしないことが推奨されます。

メモリの内容を、ハードディスクにコピーしないで、システム終了後にコンピュータの電源が切るのは、以下の通りです。

$ halt -p -n

タイトルとURLをコピーしました