Red Hat Enterprise Linux 8.4にて、ネットワークの設定(IPアドレス、サブネットマスク、DNSアドレス)を設定するには、GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)で設定する方法とCUI(キャラクタユーザーインターフェイス)で設定する方法があります。
今回は、GUIとCUIにてネットワークの設定をする手順を記載します。
また、本手順は、DHCPを利用した自動接続ではなくて、手動でネットワーク設定をする手順になります。
ネットワーク設定
GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)
一般的には、最小構成でインストールをしたLinuxでは、GUIを使用するためには、GNOME デスクトップ環境をインストール後、startxコマンドで、XWindowsシステムを起動させなければなりませんが、RedHat8系は、デフォルトがサーバー(GUI使用)になっており、起動時には、GUI操作になっておりますので、不要になります。
設定の画面は、Red Hat Enterpreise Linux 8.4に、ログインした画面から開始します。
一番右上の下向き「▼」→「有線設定」を選択します。
ネットワークが開きますので、有線の右にある「+」を選択します。
プロファイル設定
新規プロファイルが開きますので、以下の手順で設定をします。
IPアドレスの設定はご自分の環境の有効なアドレスを設定をお願いします。
1.IPv4タブを選択します。
2.IPv4メソッドにて、「手動」を選択します。
3.アドレスにて、以下を設定します。
・アドレス:インタフェースのIPアドレス:例)192.168.0.200
・ネットワークマスク:サブネットマスク:例)255.255.255.0
・ゲートウェイ:デフォルトゲートウェイのアドレス:例)192.168.0.1
4.DNSアドレス:例)8.8.8.8 / 8.8.4.4(プライマリDNS / セカンダリDNS)
※GoogleのDNSアドレスです。
5.右上の「追加」を選択します。
有線にて、接続済み、オンになっていれば、完了です。
インターネット接続ができるかの確認は、FireFoxを開いて確認をお願いします。
CUI(キャラクタユーザーインターフェイス)
Red Hat Enterpreise Linuxを構築する要件で、GUIの機能は不要であることがありますので、その場合には、CUIでネットワークの設定をしなければなりません。
Red Hat Enterpreise Linux 8系は、nmtuiツールが準備されていますので、こちらを使用して設定することになります。
※nmtuiは、Network Manager Text User Interface の略です。
ルート権限でログインして、以下のコマンドを入力します。
nmtui
NetworkManager TUIが開きますので、「Edit a connection」を選択します。
※nmtuiツールの操作は、キーボードの矢印キーとEnterキーにて、操作をします。
Ethernetの画面が開きますので、右側の <Edit…> を選択します。
Edit Connectionが開きます。
IPv4 CONFIGURATION <Automatic>を選択後、Manualを選択します。
プロファイル設定
上から順番にネットワークの設定をしていきます。
IPアドレスの設定はご自分の環境の有効なアドレスを設定をお願いします。
1.Address:インタフェースのIPアドレス:例)192.168.0.200
2.Gateway:デフォルトゲートウェイのアドレス:例)192.168.0.1
3.DNSアドレス:例)8.8.8.8(プライマリDNS)
8.8.4.4(セカンダリDNS)
※GoogleのDNSアドレスです。
4.IPv6 CONFIGURATIONにて、以下の項目に [×] を設定します。
[×] Auotmaticaly connect
[×] Activate to all user
※[×] の設定の仕方は、[]を選択して、スペースキーを押します。
IPv6は使用しないので、無効にします。
5.<OK>を選択します。
Ethernetの画面に戻りますので、右下の <Back> を選択します。
NetworkManager TUIに戻りますので、「Activate a connection」を選択します。
これで、ネットワークの設定が有効になります。
「Quit」を選択すると、CUIに戻ります。
以下のコマンドで、ネットワークの設定を確認します。
ip addr show
また、インターネット接続ができているのか、GoogleのDNSサーバ宛てにpingを使用して返信してくれるかどうかを確認します。
pingコマンドの後に-c 10と入力してますので、10回 ICMPエコー要求を送信します。
ping -c 10 8.8.8.8
正常に設定されていることが確認できました。