TCP/IPネットワーク運用において、ネットワーク機器から出力されるログは、障害発生時に問題を切り分ける際に非常に重要です。そのログを出力するためにSyslogサーバの設定をします。
Syslogサーバを使用するには、以下の条件が必要になります。
- IPネットワーク環境
- Syslogサーバ(PC上のSyslogソフト)
- Syslogを出力するテキストファイル
IPネットワーク環境の準備
スイッチに管理用IPアドレスを設定し、SyslogサーバをIPネットワーク環境に設置します。
管理用IPアドレス設定については、以下を参考してください。
Syslogサーバの準備
ServaのSyslogサーバ機能を使用します。
ダウンロードと設定方法は、以下を参照してください。
事前にSyslog出力用のテキストファイルをPCに作成しておきます。
ServaをCommunityモードで起動させます。
起動させて、上部ツールバーを右クリック→「Setting」を選択します。
以下の設定します。
- Syslogタブを選択します。
- Service Up/Downにて、SYSLOG Serverにチェックを入れます。
- SYSLOG Server IP addressにて、Bind Syslog to this addressにチェックを入れて、Cisco機器のIPアドレスを入力します。ここでは、Cisco機器のIPアドレスは、192.168.0.253としてます。
- SYSLOG Settingsにて、Forward msg to pipe ServaSyslogにチェックを入れます。
- Save msg to fileにチェックを入れて、「Browse」を選択して、Syslogを出力するテキストファイルを選択します。ここではデスクトップの「Syslog.txt」を選択してます。
- 「OK」を選択して、設定が完了です。
スイッチ側の設定
日時の設定
ログメッセージを取得する上で正確な時間が重要であるため、日時の設定をします。
現在の年月日時分秒に合わせてください。
Switch# clock set 12:00:00 1 April 2021
Switch# conf t
Switch(config)# clock timezone jst 9
ログメッセージのタイムスタンプ有効化
Switch(config)# service timestamps log datetime [ msec ] [ localtime ] [ show-timezone ]
ログ メッセージのタイムスタンプがイネーブルになります。選択したオプションに応じて、日付、ローカル タイム ゾーンに対する時間(ミリ秒)、タイム ゾーン名をタイムスタンプとして表示できます。
Syslogサーバへのログ出力レベルを設定
ログレベルは0-7あって
小さい数字ほど、重大なレベルになります。
また、1-7のレベルのログを出力したい場合は、0を指定します。
Switch(config)# logging trap 0
SyslogサーバのIPアドレスを設定
SyslogサーバがあるPCのIPアドレスを設定します。
Switch(config)# logging 192.168.0.3