ダイナミックルーティングでは、自動的にルーティング情報を学習します。
通常、ルータの設定後、変更する機会はないのですが、ルーティング情報が膨大になると、処理能力の低いルータでは情報を収集しきれなくなります。
このような場合には、ルーティングテーブルを一度クリアにして、ルーティング情報を再学習させます。また、ルーティングテーブルが通常の状態と異なっている場面に遭遇したときもこのコマンドは有効です。
ルーティングテーブルのクリア
Router# clear ip route {ネットワークアドレス [サブネットマスク] | *}
ネットワークアドレス:指定したアドレスの情報だけクリア
*:ルーティングテーブルの情報をすべてクリア
コマンドモード:特権モード。
コマンドリリース:10.0以降にサポート。
clear ip route の使用例
1.ルーティングテーブルの情報をすべてクリア(リフレッシュ)
Router# clear ip route *
2.192.168.1.0のルート情報をクリア
Router# clear ip route 192.168.1.0