※以下の設問に答えてください。
解答と解説は、「解答と解説」のボタンを押すと、表示されます。
第1問
猫がトイレ以外の場所で排泄した時の対策として間違っているのはどれか?
- トイレを食事スペースの横に並べた
- 猫砂は掘っても見えないように5cm以上の深さにした
- 猫の体長の1.5倍以上のサイズのトイレ容器とした
- トイレの数を猫の頭数+1以上とした
答え=4
トイレを食事スペースの横に並べると、猫は不快に思いトイレを他の場所にする原因となります。
第2問
猫の問題行動の説明として正しくないのはどれか?
- 飼い主が猫と生活する上で好ましくない行動のこと
- 猫にとっては本来の正常な振る舞いのこともある
- 短毛と比べて長毛の猫で多く見られる
- 猫の爪とぎも問題行動になることがある
答え=3
猫が問題行動をする、しないに、猫の毛の長さに相関性はありません。
第3問
異嗜(いし)・異食症の説明で間違っているのはどれか?
- 猫が本来の食べ物でないものを積極的に食べてしまう行動
- 異常に食欲が出て、食事を催促するようになる行動
- 退屈しのぎ、消化酵素の不足や栄養障害などが原因
- 布、ビニール、紙、プラスチック、猫砂などを食べてしまう。
答え=2
異嗜(いし)・異食症とは、本来の食べ物ではなく栄養価もないものを、自ら進んで口にして食べてしまう症状のことを指します。
猫の場合は、特に羊毛製品や布製品に対して積極的にかじったり、しゃぶったりしながら食べてしまう「ウールサッキング」と言われる行動が見られることもありますが、こちらも異食症の一種になります。
第4問
猫のストレスについて正しいのはどれか?
- 猫は単独行動を好むのでストレスを感じにくい
- トレイは頭数+1を用意すればストレスにならない
- 何もない広い空間で飼えばストレスにならない
- 飼い主がかまいすぎるとストレスになることもある
答え=4
猫は基本的に単独行動を好む動物であり、家族や仲間と行動するのは繁殖など限られた時期だけなので、飼い主がかまいすぎるとストレスになることもあります。
第5問
猫の威嚇のポーズの解釈で間違っているのはどれか?
- これ以上、近づかないでというサイン
- 背中の毛はやや逆立っている
- 前足を交互に動かして、揉むようにふみふみする
- 身体を大きく見せるため、正面ではなくやや横向き
答え=3
猫のふみふみは、元々子猫がお母さんのおっぱいを飲むときに見られるものです。
子猫は、母猫のおなかをふみふみして刺激することで母乳が出るのを促します。
子猫時代だけでなく、成長してからもふみふみする場合は、子猫時代の名残で、「甘えたい」「かわいがってほしい」という愛情表現の一つだと考えられます。
第6問
猫の住環境で間違っているのはどれか?
- キャットウォークに行き止まりは作らない
- キャットウォークの昇り降りする場所は2カ所以上作る
- 低い位置の隠れ場所を作る
- 外に興味を持ち、ストレスが溜まるので、猫には窓から外を見せない
答え=4
室内で暮らす猫は退屈していますので、外からの情報(野鳥、虫、風にそよぐ木々の枝など)が入る窓は猫の好奇心を刺激してくれます。
但し、外猫が見えたときはストレスを感じることも多いです。
第7問
太った猫への暮らしの配慮で間違っているのはどれか?
- 標準体型に近づけるために、特別な配慮はしない方がいい
- 好奇心を刺激して運動される工夫が必要
- 飛び上がる高さなどは、一般的に普通サイズの猫の2割減を目安に寸法を設定する
- 太った猫がすべて運動能力が低いわけではないが、事故がないように対処する
答え=1
猫の肥満は病気のリスクが高まりますので、標準体型に近づけるように配慮したほうがいいでしょう。
第8問
猫のトイレについて正しいのはどれか?
- トイレの大きさは体長と同じ寸法のものでよい
- トイレは衣装ケースなどを転用してもいい
- 容器の縁に足をかけて排便するのは単なる猫の癖だ
- システムトイレとは最新の機械式のものをいう
答え=2
猫のトイレは猫の体長の1.5倍が理想と言われていますので、衣装ケースを転用しても問題ありません。
第9問
マッスル・コンデション・スコアの判定は、脊椎、肩甲骨、頭蓋骨、及び何の視診と触診により評価するか?
- 腸骨翼
- 肋骨
- 骨盤
- 尾椎
答え=1
マッスル・コンデション・スコアの判定は、脊椎、肩甲骨、頭蓋骨、腸骨翼の視診と触診により評価します。
第10問
猫の食事は使用目的によって分類されるが、分類にないものはどれか?
- 間食
- 流動食
- 療法食
- 総合栄養食
答え=2
猫の食事は使用目的によって、総合栄養食、療法食、間食、その他目的食に分類されます。
第11問
猫の5大栄養素に含まれないものはどれか?
- ミネラル
- 食物繊維
- タンパク質
- 炭水化物
答え=2
5大栄養素とは、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルを表します。
第12問
ペットフード安全法による表示で間違っているのはどれか?
- 給与方法は、ライフステージや体重による給与量などが表示される
- 賞味期限は、未開封状態で賞味期限までの品質を維持するために適した保存方法と賞味期限が表示される
- 原産国は、最終加工工程を行った国を記載する
- 原材料名は、配合の多い順に表記義務がある
答え=4
原材料名は、すべての原材料を表記する義務があります。
人の食品とは異なり、配合の多い順に記載義務はありません。
第13問
猫の療法食の説明として間違っているのはどれか?
- 獣医師の指導の下で食事管理に使用される
- 特定の病気に対しての栄養学的サポートが目的
- 療法食を与えている時、猫が食べない時はフードにトッピングを加えてもよい
- 適切なタイミングで、適切な種類の療法食を開始しないと、健康被害を引き起こすことがある
答え=4
療法食は、栄養素の量や比率が調整され、特定の病気に対して栄養学的サポートを目的に獣医師の指導の下で食事管理に使用されることを意図したものを言います。
特殊な栄養調整がされているため適切なタイミングで、適切な種類の療法食を開始しないと、健康被害を引き起こすことがあります。
第14問
猫が生のイカを大量に食べた時に起こるとされる症状はどれか?
- ビタミンB1欠乏症
- ビタミンB1過剰症
- ビタミンC欠乏症
- ビタミンB1過剰症
答え=1
生イカの内臓に含まれる「チアミナーゼ」という酵素は猫の体内のビタミンB1を壊すため、ビタミンB1(チアミン)欠乏症になると、よだれが多くなる、食欲低下、ふらついて歩けなくなるといった症状になります。
この状態を見て「猫が腰を抜かす」と言われてきたと考えられます。
第15問
東北に伝わる猫と食べ物に関する言い伝えはどれか?
- イカを食べると猫の鼻が曲がる
- ホタテを食べると猫の腰が抜ける
- アワビを食べると猫の耳が落ちる
- タコを食べると猫は3日で恩を忘れる
答え=3
猫の耳は毛が薄い為に、日光を直接浴びやすい構造になっているので、光線過敏症(日光に当ることで、異常な皮膚症状が生じること)に元々かかりやすいのですが、アワビの中腸腺(いわゆるキモ)に含まれる化学物質「ピロフェオフォルバイド」を食べて、皮膚の薄い耳の血管内にこの物質がたどり着いて紫外線と反応すると炎症を起こし、猫が耳を掻いたり皮膚が腐ることで、最悪のケースでは耳が取れてしまうことがあります。
そこから、「猫がアワビを食べると、耳が落ちる」という言い伝えが生まれました。
第16問
猫の中で扁平上皮がんの発生率が高い猫はどれか?
- 三毛猫
- 白猫
- 黒猫
- サビ猫
答え=2
扁平上皮がんは、耳、瞼、鼻、口腔内など顔の周りに多く発生する皮膚がんです。
原因の一つとしては、紫外線の浴び過ぎがあり、メラニン色素が少ない白猫での発生率が高いです。
第17問
猫の泌尿器ではない器官はどれか?
- 腎臓
- 尿管
- 膀胱
- 膵臓
答え=4
泌尿器尿は、腎臓・尿管・膀胱・尿道の総称です。
第18問
猫の感染症で間違っているのはどれか?
- 猫エイズは人にもうつる
- 猫伝染性腹膜炎には予防ワクチンはない
- 完全室内飼いの単頭飼いでも、飼い主が病原体の運び屋となる可能性もある
- 猫白血病ウイルス感染は、数週間から数年と潜伏期間が長い
答え=1
エイズは同じ種同士でしか感染しません。
第19問
猫汎白血球減少症の原因となるウイルスはどれか?
- エイズウイルス
- パルボウイルス
- コロナウイルス
- カリシウイルス
答え=2
猫汎白血球減少症は、パルボウイルスが原因の病気です。
第20問
猫の「吐出(としゅつ)」とは次のどれか?
- 食べたものが胃に到達する前に吐き戻すこと
- 吐けそうで吐けない状態のこと
- 吐いたものの中に血液が混ざること
- お尻を床にこすりつけるしぐさのこと
答え=1
吐出とは、食べ物が胃に入る前に逆流して吐き出された状態のことをいいます。
また、嘔吐とは、胃の強い収縮によって、胃の内容物が食道に押し上げられて口から出ることです。
Views: 98